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自動車についてあまり詳しくない人でも、フェラーリという名前は聞いたことがあることでしょう。 フェラーリと言えばイタリアが誇る高級スポーツカーのみを製造している自動車メーカーであり、同じくイタリアのランボルギーニなどと並んで、スーパーカーの代名詞でもあります。 単なるスポーツカーの域を超え、その高性能もさることながら、価格も普通自動車よりもゼロが一つ多く、中古車になっても時間が経過するほどプレミアがつくこともしばしばで、軽く1億円を超えてしまいます。 会社立ち上げのころから、モータースポーツでも活躍し、ルマン24時間レースやＦ１ではお馴染みです。
フェラーリの歴史をひも解くと、会社が設立されたのが1947年のこと、イタリア北部のモデナ近郊でスタートしました。 立ち上げたのは元イタリアのレーシングドライバー兼レーシングチームオーナーであったエンツォ・フェラーリ、その人であります。 自分の名前を社名に冠したわけですが、彼の頭の中に常にあったのは、レースに勝つことでした。 そのレースで培われた技術が、ロードカーに投入されていったわけですが、一般道を走るクルマとサーキットを走るクルマは、当然走る主たる目的も、求められる性能も異なります。 しかし、エンツォはロードカーの製造にはレースほどには感心がなかったのか、12気筒エンジンを搭載し、2ドアであることくらいしか拘りをみせなかったとも言われています。 それでもマニアが何を求めているのか、そのツボはよく心得ていましたので、レースでの活躍とも相まって、世界中のファンを虜にすることに成功したのでした。
1970年代後半に、日本でスーパーカーブームが巻き起こりました。 当然のことながら主役を争ったのは、フェラーリとランボルギーニでした。 クルマの既成概念を壊した、まるでロボットのようなランボルギーニカウンタックは、ガルウイングドアやリトラクタブルヘッドライトなど、子どもでも分かりやすい演出が目を惹きましたが、流麗なフォルムの真っ赤な365ＧＴＢやディノは、大人心をくすぐるのに十分でありました。 ちなみに365GT4/BBの最高出力が公式発表で380ps、最高速度が302km/hでした。 今のスーパーカーと比較すればかなり見劣りしますが、それでも十分過ぎる性能を誇っています。
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