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知っておきたい訪問歯科
訪問歯科診療は、原則的に自分で通院するのが困難な人たちのために行われています。 特に高齢者の方は加齢により口内環境が悪化しやすいにもかかわらず、通院ができず放置して残った歯も欠損するという事例も見られます。 そうならないためにも訪問歯科について知っておけば、いざというとき役に立ってくれるはずです。
訪問歯科あるいは訪問歯科診療とは、歯科医師や歯科衛生士が住宅や介護施設、老人ホーム、病院などを訪問し、歯科診療を行ってくれるサービスのことを指します。 原則的に、訪問歯科は誰でも利用できるわけではなく、自力での通院や外来診療が難しい患者さんだけが受診可能となっています。 従来の高齢者の歯科医療は外来を中心に行われていたのですが、年齢別の受療率は70～74歳がピークで、以降は急速に低下する傾向にありました。 これは歯や口腔内に問題がないからと言うわけではなく、通院が困難になったことによって診療を受けられなくなってしまうためと言われています。 むしろ、虫歯や歯周病、その他の口腔内の諸症状については年齢を重ねるほどにリスクが高まっていくので、これまでは本当に受診が必要な高齢者が診療を受けられないという実状があったのです。 歯科疾患を放置しておくと当然歯の喪失を引き起こし、咀嚼機能の低下などによって口腔内の環境を著しく悪化させます。 歯の保全状況と咀嚼機能は、単に食べる楽しみなどのQOL関係だけでなく、身体そのものの健康と生命予後に関連性があることが最近の研究で指摘されています。 にもかかわらず、80歳で20歯以上の
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