kuti-kyoto.org - クーリヤッタム京都公演 2008

Description: クーリヤッタム京都公演2008

演劇 (493) 世界遺産 (307) インド舞踊 (6) ケララ (6) 古典舞踊 (5) サンスクリット (3) ケーララ (2) カタカリ (1)

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 来る8月5日(火)、6日(水)の二日間、 南インド・ケーララの地において1千年以上の歴史をもつサンスクリット舞踊劇・クーリヤッタム を上演いたします。  今回来日する 「ナタナカイラリ」の代表であり、演出家であるゴーパール・ヴェーヌ氏 は、クーリヤッタムを代々継承してきたチャーキャール一族の巨匠、グル・マータヴァ・チャーキャールに自ら師事、この比類なき演劇伝統の継承・復興、そして新作創出に挑戦し続けています。  精神の器としての人間の身体を極限まで駆使し、神々と人間がともに生きていた時代の心と情感を今に伝える、世界最古の舞踊劇であり(ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」指定)、また、 新作『砕かれた腿~ドゥルヨーダナの最期』(京都上演作品) の創作において、伝統が現在に生きるための渾身の力を注ぎ込まれた最前線の舞踊劇、それがクーリヤッタムです。  そして、 ここ京都公演の会場となるのは、270年の伝統を誇る帯問屋「譽田屋源兵衛」 。アジアの南端と東端、二つの伝統が真っ新に出会う舞台へと、ぜひご来場下さい。

私たちクーリヤッタム京都実行委員会は、舞踊家 田中泯さんの呼 びかけに感応・呼応し、たったいま、活動を始めたばかりです。会 社員、学校職員、喫茶店店員、3歳児の母親……、そしてここ京 都・室町に270年の歴史をもつ帯問屋・誉田屋源兵衛さん。 日々 それぞれに大切な、かけがえのない仕事を持ち、限られた時間の中、 それぞれの動機や関心そして心意気を、公演の実現へと接続 させるべく、模索を始めたばかりです。

劇公演制作の経験もマニュアルもほとんど持ち合わせていない、 けれどもだからこそ、こうした手作りの、手探りの試行錯誤の一つ 一つが、互いに検証すべき言葉となって、そしてこの地に一つの種 子となって残る、そんなことを夢見てもいます。私たちは、たとえば ある表現物を生産・消費したいのではなく、表現とともに体験した ことを、たぐり寄せた記憶を、予期したことを、語り合いたいのだ と思います。