shikisaigakuen.com - 色彩楽園

Description: こどものためのアート教室、大人向けのアート セラピー

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1995年の阪神・淡路大震災での子どもたちのケアをスタートさせた2月5日、リュックに画用紙やクレヨン、色鉛筆などを詰め込んで、傘をさして避難所に向かいました。

 「心のケア」が一般的ではなかった当時は避難所でおえかきをさせてもらうだけで大変でした。屋内のスペースをお借りすることは難しく、子どもたちは校庭やプールサイドに敷いたダンボールの上で夢中で絵を描き、「寒い」という子どもはいませんでしたし、わたしたちボランティアも寒かった記憶はありません。絵を描いたり体を動かして遊んだり、ほとんどの子どもは一見元気なように見えましたが、絵の中にはそれぞれの苦しみ、驚き、ショック、不安、怖さなどが次々と表れました。子どもたちは、その大きなパワーで目の前の様々な壁を乗り越えて明日を迎えていたのです。  このときに子どもたちが描いた絵は子どもの心の回復過程を知る上でとても貴重なものになりましたし、一見無意味に見える子どもの行動がとても重要な意味を持っていることを教えてくれました。

28年間、この活動を続けてこられたのは、絵を描きにきてくれた子どもたち、立体作品を楽しんでくれた子どもたち、そして活動の趣旨を理解していただいた保護者の方々、活動を支えていただいた多くの方々、あおぞら色彩楽園を支えてくれているボランティアスタッフたち・・。 数え切れないくらいの多くの方々に支えていただいて、28周年を迎えました。 中でも、この場に来て、それぞれのアートを生み出してくれた子どもたちには本当に多くのことを学びました。 その学び、気づき、確認がまた他の子どもたちの支えになり、これからも多くの子どもに活きると思います。 これからも子どもが心を解放できる場を提供し、それぞれが持っている力を発揮できる心の土壌を育てることを目指します。