Description: 緩和ケアは、末期がんや老衰などで積極的な治療を望まない患者の苦痛を取り除くために重要なものです。ですから、看護師として緩和ケアに携わる際は、様々な疾患の特徴を理解するだけでなく、患者との接し方について学ばなければなりません。
患者に寄り添い、手厚い看護をするために…。
緩和ケア病棟では、通常の一般病棟や外来で行われる治療とは異なり、一人ひとりの患者が終末期を安らかに迎えられるよう様に、医療スタッフがサポートを行っています。こうした現場で看護師として働く場合は、担当の患者の健康状態や希望などをしっかりと把握して、適切なケアを実践できるように工夫をすることが重要です。特に、末期がんや老衰などのために死期が迫っている患者に対しては、医師や薬剤師などと相談をしながら、痛め止めや麻酔などを適宜使用することになるので、要望を汲み取うえで、温かみのある看護が必要になります。そのため、疾患に関する基本的な知識を身につけるのはもちろんのこと、様々な立場の患者との接し方についても勉強をすることが大切です。
ちなみに、若手の看護師が多い緩和ケア病棟では、患者とのコミュニケーションや家族の支援について、継続的に研修が行われることもあります。ですから、緩和ケア病棟に勤めたことがない人や、重病の患者の担当をしたことがない人は、教育制度がきちんと整っている医療機関を探すようにしましょう。